病態生理

呼吸困難の病態、原因、治療

呼吸困難とは、呼気・吸気での苦しさや不快感、空気不足感などの自覚症状を伴う主観的な状態である。 低酸素血症(PaO2≦60Torr)を伴う呼吸不全という客観的な病態とは異なるので要注意である。 呼吸困難は85%の症例では、喘息、肺炎、心虚血…

起座呼吸とは

起座呼吸とは

心不全による血行動態の悪化で肺静脈圧が上昇しているところへ、臥位で下半身の血液が心臓に戻り、静脈還流量が増えることで肺静脈圧がさらに上昇すると呼吸困難になるほど苦しくなる。 こういう患者は、起座位に戻ることで、重力で血液が下半身に戻るため、…

循環血液減少性ショック

循環血液減少性ショックの原因、症状、診断、治療

循環血液量減少性ショック(hypovolemic shock)は、出血や脱水が原因で、心臓が十分な血液を末梢に送り出すことができずに血圧低下が起きるショック状態である。早急に対処しないと臓器不全をきたす。 循環血液減少性ショックの原因 通常…

貧血性梗塞(白色梗塞)と出血性梗塞(赤色梗塞)の違い

虚血性梗塞(貧血性梗塞、白色梗塞)と出血性梗塞(赤色梗塞)

虚血性梗塞 虚血性梗塞は梗塞壊死部位に血流が途絶え組織が貧血に陥っている状態を指し、主に脳や心臓、脾臓、腎臓など、単一の血管から栄養を受けている臓器で起きやすい。貧血性梗塞、白色梗塞とも呼ばれる。 出血性梗塞 出血性梗塞は、肺や腸、精巣など…

吸気と呼気

吸気と呼気

吸気とはその名の通り、息を吸い空気を肺に入れることである。この作用は、主に横隔膜を使いながら、外肋間筋が補助的に働く。横隔膜はドーム状に胸腔と腹腔を仕切っており、吸気により収縮し平らになることで胸郭を上下に広げる。外肋間筋は肋骨の間にあり、…

脾臓の機能|赤脾髄と白脾髄(マルピギー小体)

赤脾髄と白脾髄(マルピギー小体)|脾臓の機能

脾臓は、リンパ節、扁桃、胸腺に並ぶ、生体防御の主役をなすリンパ球が集まってできたリンパ組織であり、リンパ器官の一種である。リンパ組織である白脾髄をもち、抗体産生細胞の分化・成熟が行われる一方、その周辺を取り囲む赤脾髄

虚血、充血、うっ血の違い

虚血、充血、うっ血

虚血 虚血とは動脈血流の不足による局所の貧血のことをいう。静脈でも虚血が生じるはことはあるが、動脈血の方が組織に栄養を送っているためその虚血は危険な徴候である。 貧血といっても、ヘモグロビンの減少を伴うわけではなく、一般的な貧血とは異なり、…

アポトーシスとネクローシスの違い

アポトーシスとネクローシス

  アポトーシス ネクローシス 概念 生理的刺激により、不要になった細胞で個体をより良くするために起きるあらかじめプログラム化された積極的な細胞死のこと 紫外線や高温、酸などの刺激により起きる受動的な細胞死のこと。イオンの恒常性の…

アシドーシスとアルカローシスの違い

アシドーシスとアルカローシス

体内のH+が増加しpH7.40の状態をアルカレミアという。 そして、このアシデミアを引き起こす病態をアシドーシス、アルカレミアを引き起こす病態をアルカローシスという。 呼吸性アシドーシス・アルカローシス 肺での低換気症候群などでCO2呼出が…