開放隅角緑内障と閉塞隅角緑内障

投稿日:2017年5月9日 更新日:

  開放隅角緑内障 閉塞隅角緑内障
疫学 緑内障全体の90%を占める。ほとんどが正常圧緑内障。 10%以下。発達緑内障など先天性疾患を含む。中年以降の遠視の女性に好発。
症状 視野狭窄、眼痛、悪心・嘔吐、虹輪視、視力低下、毛様・結膜充血、角膜浮腫、瞳孔散大、対光反射の欠如など
病態 シュレム管の変性による線維柱帯での眼房水の流出抵抗増加。眼圧が上昇して、視神経乳頭を圧迫するため視野狭窄をきたす。 隅角が狭窄・閉鎖し、房水の流出抵抗が上昇する。完全にブロックされると急性発作につながる。
治療 点眼療法
房水産生を抑制するために、β遮断薬、炭酸脱水素酵素阻害薬(アセタゾラミド)また、房水流出を促進するためにプロスタグランジン製剤(ラタノプロスト)、縮瞳薬(ピロカルピン)を用いる。

点眼療法が無効である場合は、線維柱帯切除術、線維柱帯切開術などの外科的治療を行う。

縮瞳薬や浸透圧利尿薬(マンニトール、グリセオール)の点滴静注、炭酸脱水素酵素阻害薬(アセタゾラミド)の内服を行う。

また薬物療法で眼圧を十分に下げてから、十分な角膜の透明性がえられた後にレーザー虹彩切開術または周辺部虹彩切開術を行うのが原則。

緑内障とは、眼圧の上昇あるいは視神経の耐えられる眼圧が低くなることなどにより、視神経乳頭の血流異常が生じた結果、視野狭窄悪心・嘔吐視力低下をきたす疾患である。角膜は浮腫により混濁し、前房は深く、視神経乳頭陥凹の拡大を認める。

眼圧の正常値は10〜21mmHgで、これより眼圧が高い場合は、緑内障を疑う。ただし、日本の全緑内障の人のおよそ72%は正常眼圧緑内障であることも念頭に入れておこう。

開放隅角緑内障の治療は基本的に、PG製剤かβ遮断薬の点眼療法。エピネフリンは毛様帯のα受容体刺激で輸入動脈を収縮することで血流量を減少させ房水産生抑制に働くほか、線維柱帯のβ受容体を刺激することにより房水流出促進する効能もあるため用いられることがある。

また炭酸脱水素酵素阻害薬(アセタゾラミド)は、毛様体突起無色素上皮細胞で炭酸脱水酵素を阻害することで、重炭酸の生成を抑制し、Na+の能動輸送に影響し房水産生を抑制すると考えられている。

発達緑内障

発達緑内障とは、胎児期の隅角発育異常に起因する緑内障である。

これは生後1歳までに約80%が発症する早発型発達緑内障と、主に10~20歳代で発症する遅発型発達緑内障、そして他の先天異常(無虹彩症、Sturge-Weber症候群、Peters異常など)を伴う発達緑内障、の3つに分類されている。

3歳以下で発症すると、眼圧上昇により、角膜径は増大し牛眼となる。

続発性緑内障

続発性緑内障とは、他の眼疾患、全身疾患、外傷、ステロイドなどの薬物による原因で眼圧上昇をきたす疾患である。治療計画はそれぞれの眼圧上昇の機序によって異なる。

また、当然ながら続発性緑内障にも、開放隅角型と閉塞隅角型が存在する。

開放隅角続発緑内障

  • 落屑緑内障
  • ステロイド緑内障
  • ぶどう膜炎に伴う続発緑内障
  • Posner-Schlossman症候群
  • 白内障に伴う緑内障
  • 外傷性緑内障
  • シュワルツ症候群

閉塞隅角続発性緑内障

  • 血管新生緑内障
  • 悪性緑内障

-眼科

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