プロトロンビン(PT)時間

プロトロンビン時間とは、血液の凝固因子に関する指標の一つで、外因系と共通系で起こっている血液凝固にかかる時間を測定している。

血液が凝固する平均時間範囲は約10〜14秒である。その範囲よりも高い値は、凝固するのに通常よりも長い時間がかかっていることを意味する。対して、その範囲よりも低い値は、血栓を通常より速く生成していることを意味する。

International normalized ratio (INR)

正常固体で計測されたプロトロンビン時間(秒)は、使用される分析システムのタイプによって異なる。INRは、結果を標準化するために考案された。各製造業者は、製造する組織因子に対して国際感受性指標(ISI値)を割り当てている。ISI値は、そのロットが特定の組織因子における国際標準試料とどれだけ異なっているかを示す。

健康な人では、INRが1.1以下の場合は正常とみなされる。2.0〜3.0のINRでは、一般に、心房細動や、肺塞栓症のような病気でワルファリンを摂取している患者にとって有効な治療範囲である。心臓の機械弁を有するような状況では、INR2.5〜3.5を必要とする。

特にワルファリンは治療係数が狭いので、INRを適切な範囲に維持することが重要である。INR値が低い場合や高い場合には血栓や出血の危険が増加する。

INRが推奨範囲よりも高い場合は、血栓が理想よりもゆっくりと生成されており、INRが低いほど血栓が理想より速く生成されていることを意味する。

INRが高い場合(凝固が遅い)

凝固スピードが遅い場合の血液:

  • 抗血小板薬・抗凝固薬を飲んでいる
  • 肝臓に障害がある(肝硬変、急性肝炎、劇症肝炎など)
  • 血液を凝固させるタンパク質が不十分
  • ビタミンK欠乏症
  • 凝固因子の働きを妨げる他の物質が存在

INRが低い場合(凝固が早い)

凝固が早いときは、以下によって引き起こされている可能性がある:

  • ビタミンKを含むサプリメントを摂取
  • ブロッコリー、緑茶、大豆を含む製品など、ビタミンK含有食品の高摂取
  • 避妊薬やホルモン補充療法などのエストロゲン含有医薬品

ビタミンKは肝臓で、第Ⅱ、Ⅶ、Ⅸ、Ⅹ因子(肉、納豆と覚える)を産生するときに必要なため、これが大量にある場合は凝固のスピードも速くなる。また、エストロゲンは肝臓で凝固因子の生成を促進するため凝固能の亢進効果がある。

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