Child-Push分類|慢性肝疾患及び肝硬変における予後評価

投稿日:2017年6月3日 更新日:

Child-Pugh分類は、5つの臨床的指標を元に、それらを点数化することで、慢性肝疾患および肝硬変の予後を評価するために使用される。

Child-Pugh分類は、もともと出血性食道静脈瘤を呈している患者の手術成果を予測するために1973年に開発された。現在は、このスコアは肝移植の優先順位を決定するための末期肝疾患モデル(MELD)とともに使われている。

MELDスコア=3.78×loge(総ビリルビン mg/dl)+11.2×loge(PT-INR)+9.57×loge(クレアチニン mg/dl)+6.43(アルコール性肝疾患または鬱滞性肝疾患では×0、他のすべての肝疾患で×1)

肝移植は、腎機能によって予後を左右される。そのため、クレアチニン値も考慮し、移植の時期を決定する。
MELD Scoreカリキュレーター:https://www.mdcalc.com/meld-score-model-end-stage-liver-disease-12-older

Child-Push分類は、肝臓の合成機能(総ビリルビン値、血清アルブミン、および国際標準化比INR)を評価する3つの因子と、臨床評価2つ(腹水と肝性脳症の程度)を考慮し決定される。

実際、肝臓移植の優先順位を決定する際には、病気の広範な分類は実用的ではないとの意見もある。それにもかかわらず、Child-Push分類は広く使用され続けている。末期肝疾患モデル(MELD)は、Child-Pugh分類のいくつかの問題点に対処するために開発された新しい採点システムであり、この2つのシステムを併用して肝移植の優先順位を決定することが多い。

因子

1点

2点

3点

総ビリルビン(μmol/ L)

<2.0

2.0〜3.0

> 3.0

血清アルブミン(g / L)

> 3.5

3.0〜3.5

<3.0

PT INR

<1.7

1.71〜2.30

> 2.30

腹水

なし

少量(コントロール容易)

中〜重度(コントロール困難)

肝性脳症

なし

GradeI、Ⅱ(軽度)

GradeⅢ、Ⅳ(昏睡)

Child-Push分類は、そのスコアに応じて、ChildA〜Cで分類する。

  • ChildA:合計スコア 5〜6点
  • ChildB:合計スコア 7〜9点
  • ChildC:合計スコア 10〜15点

Child-Push分類は、代償性・非代償性肝硬変のいずれにおいても、治療予後を決定するうえで最も有用とされている。また肝細胞癌の治療方針を決めるための肝障害度も推測することができる。

-消化器科

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