コホート研究と症例対照研究

名称 コホート研究 症例対照研究
時間軸 前向き(未来) 後ろ向き(過去)
調査方法 疾病や死亡の有無を追跡していきながら観察 過去の病歴や生活習慣(喫煙、飲酒など)を聴取
バイアス 母集団から要因の有無別に対照群が抽出されるため、バイアスは小さい 被験者を探し出す段階でバイアスが生じている可能性が高い
コストと時間 費用と労力が大きい,観察期間は10年以上 過去の病歴から聴取するため、コストも小さい,観察期間なし
暴露情報の信頼性 高い(ただし診断方法が変化する可能性あり) 低い(患者やその家族の記憶に頼るため)

コホート研究(前向き)は、原爆被爆者における健康影響調査がん研究に利用される疫学研究法である。しかし難病などまれな疾患には不向きでる。症例対照研究(後ろ向き)は、過去の病歴や生活習慣の聞き取りから行うので、まれな疾患も調査可能である。その代わり対照群にバイアスが生じやすいというデメリットがある。

コホート研究では、相対危険度(暴露群と非暴露群における疾病の頻度を比)や寄与危険度(暴露群と非暴露群における疾病の頻度の差)の計算も容易である。

相対危険度と寄与危険度の求め方

疾病あり 疾病なし
暴露あり A B A+B
暴露なし C D C+D
A+C B+D T

症例対照研究では、まれな疾患の場合オッズ比で近似すれば相対危険度を求めることができる。寄与危険度の計算はすることができない。

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