腸肝循環

投稿日:2017年6月26日 更新日:

腸肝循環とは、胆汁酸やビリルビン、薬物が肝臓から胆汁へ、続いて小腸への流入、そして腸細胞(主に回腸粘膜上皮)により再吸収され門脈を介して肝臓へ輸送される一連のサイクルのことをいう。


Via:http://t-urso.jp/mechanism/udca01.html

胆汁酸の腸肝循環

胆汁酸塩は、空腹時に胆嚢に蓄えられ、そして消化中に胆管を介し十二指腸乳頭部に分泌される。そして小腸のpHにもよるが、胆汁酸は通常イオン化し、回腸粘膜上皮において能動輸送で再吸収される(約95%)。このとき非イオン型の胆汁酸も受動輸送で吸収されるが、その多くは糞便中に排泄される。

腸管から吸収された胆汁酸は、門脈血液を介して肝細胞に能動的に摂取される。

脂質の腸肝循環

コレステロールやリン脂質などの脂質は、胆汁に含まれながら小腸に排泄され、ミセルの形で小腸から再吸収される。小腸で吸収された脂質はリンパ液によってリンパ管に取り込まれ、胸管を経て体循環に入る。

胆汁色素の腸肝循環

ヒトの一次胆汁色素は、ビリルビンである。ビリルビンとは赤血球が主に脾臓などの網内系で壊されて出てくるヘモグロビン代謝産物のことである。ヘモグロビンはヘムとグロビンに分解され、そのグロビンから鉄が外れたビリベルジンが間接(非抱合型)ビリルビンとなる。

間接ビリルビンは、不溶性かつ毒性があるため、肝臓に運ばれグルクロン酸抱合を受け、直接ビリルビンに加工される。

直接ビリルビンの多くは胆汁酸に入り、十二指腸に分泌される。胆汁酸の大部分は回盲末端部で再吸収され腸肝循環に入るパートと、大腸に入るパートに分かれる。

腸内細菌は、直接ビリルビンを脱リン酸化し無色のウロビリノゲンに変換する。ウロビリノゲンの一部は小腸末端部および大腸で吸収され、門脈血液中に入る。

門脈血液中のウロビリノゲンの一部は、肝細胞に摂取されて再び胆汁の中に戻る。肝細胞に摂取されない残りのウロビリノーゲンは体循環に入り、腎臓で濾過され尿中で排泄される(尿ウロビリノゲン)。

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