熱中症の重症度分類:Ⅰ~Ⅲ度

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熱中症Ⅰ度

熱失神
直射日光に長時間暴露することで末梢血管が拡張すると脳血流が低下するために短時間の失神発作を起こす。

熱痙攣
大量発汗に対して十分な塩分補給がされず、水分のみが補給されると、Na欠乏性脱水に陥る。この結果、筋肉の興奮性が亢進し、有痛性の筋痙攣を引き起こす。

このフェーズでは、体温は正常でまだ意識も正常。クーラーがかかった冷所での安静臥床、そして水分とNaを十分に補給することが大事である。最も望ましいのは経口補水液で、スポーツドリンクは糖分含有量が多く、浸透圧が高いため要注意である。

運動で汗をかいたら、失った水分と一緒に適切な塩分補給も必要ということは必ず覚えておこう。

熱中症Ⅱ度

熱疲労
体温調節機能は40度以下にとどまり、維持されているが著明な発汗を認め、放っておくと脱水・電解質異常が進行する。循環不全により、血圧低下や尿量減少、頻脈を認める。

医療機関への速やかな受診が必要で、体温管理と安静、十分なNa・水分の補給が必要とされる。

熱中症Ⅲ度

熱射病とも呼ばれる熱中症の最重傷型である。

高齢者や乳児など温熱中枢障害によって起きる古典的熱射病と、高温多湿下での長時間の作業によって起こる努力性熱射病がある。

重篤な中枢神経障害(意識障害、小脳症状、痙攣発作)を残す例も多く、死亡率は10%程度である。

集中治療にて以下のことなどを行っていく。

  • 積極的な冷却:氷嚢による頸部・腋窩・鼠径部を冷却する。38.5度を目標に、過剰冷却にも注意。
  • 輸液による循環管理
  • 意識障害:誤嚥を防止するための気管挿管、人工換気
  • 脳浮腫対策:グリセオールもしくはD-マンニトールを30分以上かけて4~6時間間隔で投与
  • 痙攣対策:ジアゼパム
  • 播種性血管内凝固(DIC)対策

-救急

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