感度と特異度

投稿日:2017年10月26日 更新日:

検査には尿検査や血液検査のように基本的に身体に低侵襲でコストをかけないものもあれば、病理生検や血管造影などの身体に非常に侵襲の大きいものまで様々ある。

基本的に疾患の診断を行う際には、いきなり侵襲の大きい検査から始めるのではなく、まずある程度疾患を絞り込むために侵襲の小さい検査から行っていく。その方が患者の身体にかける負担や経済的コスト面も少ないというメリットがある。

一連の共通の検査手順で大多数の中から疾患に罹っている有病者、あるいはその発症の可能性がある対象者を拾いだすための検査をスクリーニング検査(選別試験、ふるい分け試験)という。たとえば学校の健康診断や人間ドックで行うものがその目的に当たる。

スクリーニングを行うためには、その前にこれから実施するスクリーニング検査の結果がどれほどの信憑性を持っているかを知っておく必要がある。そのための精度を示す指標が感度特異度である。

感度と特異度

検査陽性 検査陰性
病気あり a(真陽性) b(偽陰性)
病気なし c(偽陽性) d(真陰性)

感度(sensitivity)

病気を持っている人をどれだけの確率で検査により見つけ出すことができるかを示す。実際に病気を持っている人の中で検査で陽性が出ている人の割合で表す。
→ 感度(sensitivity) = a/a+b

感度が高いほど、偽陰性となる確率は低い。ウラを返せば陰性を示した場合の信憑性は高いということになるので、感度の高い検査は除外診断に有用である。

特異度(specificity)

病気でない人をどれだけの確率確率で病気なしと判定できるかを示す。実際に病気出ない人の中で検査で陰性が出ている人の割合で表す。
→ 特異度(specificity) = d/c+d

特異度が高いほど、偽陽性は低い。ウラを返せば陽性を示した場合の信憑性は高いと言うことになるので、特異度の高い検査は確定診断に有用である。

理想的には感度100%、特異度100%であれば、完全に正しく病気の有無を判定しうる検査となるが、実際はそのような検査は残念ながらまだ存在しない。検査結果には偽陽性と偽陰性が必ず存在するからだ。スクリーニング検査は常に病気のある人が誤って陰性と判定されたり、あるいは病気のない人が誤って陽性と判定される可能性を孕んでいる。

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