イレウス(腸閉塞)と腸重積

イレウス(腸閉塞)

イレウス(腸閉塞)イレウスは、物理的あるいは機能的な原因などによって、腸管内腔が塞がり、腸の内容物がそれ以上先に進まなくなる病態である。

閉塞部より口側では、ガスで腸が異常に拡張することが多く、立位または側臥位正面像において、ニボー(鏡面像)が認められる。

物理的な機械的イレウスと機能的イレウスに大別され、血行不全を伴い絞扼性に至らない限りは輸液など保存的治療で軽快する。

腸重積

腸管の一部が先進部となり、肛門側腸管に嵌入して発生する。このとき腸間膜部の血管が巻き込まれば、絞扼性イレウスを合併。注腸造影でカニの爪様像が特徴的。

発症後24時間以内であれば、高圧浣腸による非観血的整復が有効。逆に24時間を経過していれば、高圧浣腸、注腸造影は禁忌である。

イレウス(腸閉塞)と腸重積の鑑別

  イレウス(腸閉塞) 腸重積
疫学 機械的イレウスが90%、機能的イレウスが10%程度。術語の癒着性イレウスがほとんど 生後4、5ヶ月から2歳までの乳幼児。成人の場合は悪性腫瘍
病態 癒着などで腸管に閉塞が起きると腸の内容物が貯留して膨満し、そこに腸内細菌が増殖することで、循環障害による壊死や穿孔、腹膜炎を起こす 腸管の一部が先進部となり、肛門側腸管に嵌入して発生する。このとき腸間膜部の血管が巻き込まれば、絞扼性イレウスを合併
症状 腹痛、悪心・嘔吐、脱水症状、腹部膨満感 腹痛、嘔吐、イチゴゼリー様粘血便
検査所見 X線で、腸管ガス像、鏡面像(neveau) 注腸造影で、カニ状欠損陰影が特徴的
治療 機械性・麻痺性は保存的治療(輸液、コリン作動薬)、血行不全を伴えば緊急手術 高圧浣腸による非観血的整復(発症後24時間以内)
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