閉塞性動脈硬化症の症状、診断、治療

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閉塞性動脈硬化症の症状、診断、治療閉塞性動脈硬化症とは、四肢動脈の粥状硬化による狭窄・閉塞のために生じる主に下肢の虚血を呈する疾患である。一般に、50歳以上の高血圧や糖尿病などの基礎疾患を持っている中高年男性に多く、明らかに高齢化社会で増加している病気である。

本症では、歩行に伴う下肢筋肉の虚血により下肢痛が生じ、休息により回復する間欠性跛行が見られる。

閉塞性動脈硬化症の症状

軽症の場合は、長距離歩行にてしびれ、疼痛を自覚し休息をとることで軽快する。この病態を間欠性跛行という。

重症化し、完全に下肢に血液が行かなくなると、安静時にも疼痛を認め、さらには足趾の潰瘍、壊死も見られる。内腸骨動脈の狭窄を起こすとインポテンツを合併する。

閉塞性動脈硬化症の診断

閉塞性動脈硬化症では上肢血圧に対する下肢血圧の比(ABI)が1.0以下に低下する。0.9以下であれば95%の感度で狭窄病変があると言える。

また、造影CTや動脈造影では、下肢動脈の虫食い像なども認められる。

鑑別診断としての脊柱管狭窄も忘れてはならない。脊柱管狭窄の場合は、間欠性跛行はあるが、足背動脈の触知はよい。下肢の感覚低下や膀胱直腸障害なども認められる。

閉塞性動脈硬化症の治療

まず動脈硬化の発症因子である糖尿病、高血圧、高脂血症、喫煙などに対する治療・生活習慣の是正は積極的に行っていく必要がある。その上で、血小板凝集抑剤、血管収縮抑制、血管拡張作用などのある薬を投与する。

内科的治療で効果が見られない場合は、バルーンによる経皮的血管形成術(PTA)、金属ステントの挿入、バイバス手術などを行う。PTAやステントは非常に再開通効果が高いが、数年以内に再狭窄に陥る例も少なくない。こういったインターベンションの適応がなければ、人工血管や自家静脈によるバイパス術である。

-循環器科

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