ノンストレステスト(NST)とは?

ノンストレステストとは、子宮収縮などのストレスがない状態で分娩開始装置を用いて胎児心拍数陣痛図(CTG)を一定時間監視し、その心拍数パターンにより、胎児の状態を把握するための検査です。

出産とは、母子ともにリスクを伴い、険しい試練の連続です。それらを乗り越える力が赤ちゃんにあるかを調べるためのものとも言えます。もしない場合には帝王切開によって赤ちゃんを外科的に救出することも考慮しなければなりません。

ちなみに、人工的に子宮収縮を起こして、胎児が産道を通るときの圧力に耐えられるかを調べる試験はCST(contraction stress test)と呼び、NSTより感度が高いと言われています。

ノンストレステスト(NST)の判定

(1)以下の4つを満たすとき、胎児機能不全はない(reassuring)と判定します。

①心拍数基線110〜160bpm
②基線細変動正常
③一過性頻脈を20分間に2回以上認める(reactive pattern)
④一過性徐脈を認めない

(2)以下は、胎児機能不全はない(Non-reassuring)と判定します。

①基線細変動の消失
②基線細変動の減少を伴う遅発一過性徐脈、または遅発一過性徐脈、遷延一過性徐脈

ただし、妊娠32週未満の胎児は未熟なため、仮にNSTで一過性頻脈が認められなくてもそれが異常とは限りません。32週未満では一過性頻脈を10bpm以上として、reactiveであれば胎児のwell-beingは良好と考えることができます。

図:変動一過性徐脈
変動一過性徐脈変動一過性徐脈は主に臍帯圧迫が原因で起こります。
図:遅発一過性徐脈
遅発一過性徐脈基線細変動が減少しており、時間差でごくわずかに浅い徐脈が出ています。

スポンサード・リンク
スポンサード・リンク