前立腺肥大症の原因、症状、診断、治療

前立腺肥大症の原因、症状、診断、治療
前立腺肥大症は、前立腺の尿道周囲線の移行域において、細胞数が増加し肥大化する高齢男性に多い疾患です。肥大化により尿道を閉塞するため、夜間頻尿排尿障害による残尿感をきたします。

放置すると尿閉のほか奇異性尿失禁、腎機能障害を起こすことがあるため、肥大を認めればまず薬物療法(α1ブロッカー、抗アンドロゲン薬)による治療を行います。

前立腺肥大症の原因

50歳以上の男性に好発し、80歳代になるとほとんどの男性が潜在的にこの病気を持つと言われています。アンドロゲンという男性ホルモンが強く関与していると言われており、特にテストステロンより変換されたジヒドロテストステロン(DHT)が前立腺増殖のメディエーターとなっていると考えられています。

また、市販の感冒薬にも抗コリン作用が含まれていることがあり、これによってもともと潜在的にあった前立腺肥大症が増悪するケースもあります。

前立腺肥大症の症状

前立腺肥大症では、排尿困難、(夜間)頻尿、残尿感、尿勢の低下などが認められます。未治療のままであれば進行性であるため、放っておくと尿路感染症のリスクも増加させる可能性があります。

前立腺肥大症の診断

前立腺肥大症の原因、症状、診断、治療
診断確定に必要な検査は以下の通りです。

  • 直腸指診:前立腺の肥大を触知
  • 経腹エコー:肥大化した前立腺に圧迫された膀胱を確認
  • 静脈性尿路造影:膀胱底部の陰影欠損
  • PSA血液検査:高値を示すことがあるため、その場合は生検による前立腺癌と鑑別する

(画像は医師国家試験104I54より)

前立腺肥大症の治療

軽症であればα1ブロッカー、抗アンドロゲン薬、5α還元酵素阻害薬などによる薬物療法を行います。難治例では、経尿道的前立腺切除術(TUR-P)、レーザー前立腺核出術、手術困難例では、尿道ステントを挿入することがあります。

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