プロゲステロンの生理作用

プロゲステロンの生理作用
プロゲステロン(Progesterone)は黄体から分泌され、女性の基礎体温の上昇や受精卵の着床準備などに働く黄体ホルモンです。下垂体から分泌されるLH(黄体化ホルモン)によって黄体細胞が刺激を受け、それによってコレステロールから産生され、尿中にプレグナンジオールとして排泄されています。

妊娠中は胎盤絨毛からも産生されており、妊娠を維持させる作用とプロラクチンの受容体を抑制して乳汁分泌を抑制する作用があります。

プロゲステロンの生理作用

プロゲステロンの最も重要な生理作用の1つは、月経周期後半に子宮内膜を分泌期に成熟させ、受精卵に栄養を与えることができる準備をすることです。

受精が行われなかった場合は、エストロゲンとプロゲステロンは急激に低下し、それによりらせん動脈が攣縮することで子宮内膜が脱落膜様変化を起こし、機能層が剥奪して子宮外に排出されます(消退出血)。

妊娠時には、エストロゲンとプロゲステロンは胎盤からも産生されるため、両者は普段よりもより高い値になります。

プロゲステロンの卵胞期:4.7mg/日、黄体期中頃:31.8mg/日、妊娠170〜200日目:335mg/日

そのため妊娠時は血中ゴナドトロピンが抑制され、排卵も抑制されています。またプロゲステロンは乳腺発育を促しています。

子宮筋に対しては緊張を低下させて自発運動を抑制すると言われています(プロゲステロン優位筋)。

子宮 子宮筋の収縮抑制
子宮内膜の分泌期への変化、脱落膜化
頸管粘液の分泌量↓
乳腺 乳腺発育の促進
膣粘膜を薄くする
その他 基礎体温上昇
タンパク異化作用
体脂肪の減少
血糖値の正常化
抑うつ
気管支平滑筋の弛緩

プロゲステロンと同様の作用を示す合成物としては、ゲスターゲンがあります。これは長期間生理の来ていない女性の患者さんに意図的に消退出血を図る目的で使われることがあります。ゲスターゲンとプロゲステロンを合わせて、プロゲスチンと呼びます。

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