プロゲステロン

投稿日:2017年11月22日 更新日:

プロゲステロンプロゲステロン(Progesterone)は黄体から分泌され、女性の基礎体温の上昇や受精卵の着床準備などに働く黄体ホルモンである。下垂体から分泌されるLH(黄体化ホルモン)によって黄体細胞が刺激を受け、それによってコレステロールから産生され、尿中にプレグナンジオールとして排泄される。

妊娠中は胎盤絨毛からも産生されており、妊娠を維持させる作用とプロラクチンの受容体を抑制し乳汁分泌を抑制する効果などもある。

プロゲステロンの生理作用

プロゲステロンの最も重要な生理作用の1つは、月経周期後半に子宮内膜を分泌期に成熟させ、受精卵に栄養を与えることができる準備をすることである。

受精が行われなかった場合は、エストロゲンとプロゲステロンは急激に低下し、それによりらせん動脈が攣縮することで子宮内膜が脱落膜様変化を起こし、機能層が剥奪して子宮外に排出される(消退出血)。

妊娠時には、エストロゲンとプロゲステロンは胎盤からも産生されるため、両者は普段よりもより高い値になる(プロゲステロンは卵胞期:4.7mg/日、黄体期中頃:31.8mg/日、妊娠170〜200日目:335mg/日)。そのため妊娠時は血中ゴナドトロピン(LH・FSH)が抑制され、排卵も抑制されている。またプロゲステロンは乳腺発育を促している。

子宮筋に対しては緊張を低下させて自発運動を抑制すると言われている(プロゲステロン優位筋)。この状態の子宮平滑筋細胞では、静止膜電位が低下している。

子宮 子宮筋の収縮抑制
子宮内膜の分泌期への変化、脱落膜化
頸管粘液の分泌量↓
乳腺 乳腺発育の促進
膣粘膜を薄くする
その他 基礎体温上昇
タンパク異化作用
体脂肪の減少
血糖値の正常化
抑うつ
気管支平滑筋の弛緩

-産婦人科

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