リウマチ熱の症状、診断、治療

投稿日:2017年12月3日 更新日:

リウマチ熱の症状、診断、治療
リウマチ熱(RF:Rheumatic fever)はA群β溶連菌感染に続いて起きることのある、心臓や関節、皮膚、脳における全身性の炎症性疾患である。A群β溶連菌感染後2〜4週間のうちに発症するケースが多い。学童期に好発し、発症確率は1%程度であると言われている。

リウマチ熱の徴候および症状には、発熱、心炎、多発性関節炎、不随意運動(小舞踏病)、輪状紅斑、皮下結節などが見られる。合併症として心炎が50%に起こり、僧帽弁が冒されるため僧帽弁狭窄症(MS)をきたし、心不全や不整脈を来す。心臓への影響は予後に影響を及ぼす。

リウマチ熱の症状

まず発熱が起こり、それに加えて5大症状として

  • 心炎(50%):心内膜炎、心膜炎
  • 多発関節炎(60〜85%):四肢の大関節から始まり移動性
  • 小舞踏病(リウマチ性舞踏病)
  • 輪状紅斑:体幹中心に消退、出現を反復
  • 皮下結節

がある。多発関節炎は認められる頻度が高く、関節リウマチと異なり関節変形を来すことは少ない。心臓の病変は一生の後遺症となる可能性が高い。

リウマチ熱の診断

  • A群溶連菌の咽頭培養:原因菌を直接検索する方法であるが、これで見つかることは少ない。
  • ASO(抗ストレプトリジンO抗体)↑:ストレプトリジンは溶連菌が出す酵素である。
  • 急性期炎症反応:CRP・白血球・赤沈↑、軽度貧血
  • その他:心エコーで心膜炎や弁膜症合併の有無を確認

弁膜症を合併すると、心尖部で収縮期雑音などを聴取することがあるが、小児の場合それが発熱による機能性雑音なのか、生理的な無害性雑音なのか分かりにくいことがあり、そのため心エコーによるチェックを行っておくことが重要。鑑別疾患としては若年性特発性関節炎(JIA)やSLE、大動脈炎症候群などが挙げられる。

リウマチ熱の治療

連鎖球菌を完全に根絶するために、ペニシリンやアモキシシリン、セフェム系などを10〜14日間投与する。心炎や大動脈弁閉鎖症の併発例にはプレドニゾロンを静注または経口投与する。

-免疫学

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