心音(Ⅰ音、Ⅱ音、Ⅲ音、Ⅳ音)

投稿日:2017年12月10日 更新日:

Ⅰ音

僧帽弁と三尖弁が閉鎖する音。心尖部で大きく聞こえる。

Ⅰ音亢進

心室の収縮力が亢進している状態(貧血、甲状腺機能亢進症)や、僧帽弁狭窄症(MS)での房室弁の狭窄、PQ時間の短縮などが原因で見られる。

Ⅰ音減弱

上記と反対に、心収縮力が低下している病態(甲状腺機能低下症、心不全)や、僧帽弁閉鎖不全症、PQ時間の延長などが原因で見られる。

Ⅱ音

大動脈弁、肺動脈弁が閉鎖する音。心基部で大きく聞こえる。

Ⅱ音亢進

高血圧、肺高血圧では動脈側から弁を押す力が強くなるため、閉鎖の衝撃音が大きくなる。また、弁を介しての逆流量が多い大動脈弁閉鎖不全症(AR)や肺動脈弁閉鎖不全症(PR)でも大きくなる。

Ⅱ音減弱

大動脈弁狭窄症(AS)や肺動脈弁狭窄症(PS)では弁の硬化で、可動性が悪くなるため、閉鎖の衝撃音が小さくなる。MSとの違いは両方三尖弁であるため可動性が悪いとハイタッチできなくなることである。

Ⅲ音

Ⅲ音は拡張早期に多量の血液が心室に流入することで起きる心室壁の振動により生じる。若年者であれば、正常でも聴取される。40歳以上で聴取される場合は病気を示唆する。僧帽弁閉鎖不全症(MR)や大動脈弁閉鎖症(AR)など左心系の容量負荷をきたす疾患の他、貧血、妊娠、慢性腎不全、過剰輸液などでも聴取されることがある。

Ⅳ音

Ⅳ音は心室の伸展性が減少すると、心房収縮で流入する血液により心室壁が振動により生じる。心室の伸展性の減少は圧負荷による心肥大が原因となり、主に閉塞性肥大型心筋症(HOCM)や大動脈弁狭窄症(AS)、高血圧で聴取される。
心音(Ⅰ音、Ⅱ音、Ⅲ音、Ⅳ音)

-循環器科

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