競合的アンタゴニストと非競合的アンタゴニストの違いは?

アンタゴニストとは受容体に作用してアゴニストの作用を抑制、阻害する薬物のことである。抑制剤(inhibitor)、阻害剤(blocker)と呼ぶこともある。これは受容体のアゴニスト結合部位に結合し、競合的に阻害する競合的アンタゴニスト(competitive antagonist)とアゴニスト結合部位とは別の場所に作用し受容体の構造的変化を起こすことで阻害する非競合的アンタゴニスト(non-competitive antagonist)が存在に分類することができる。
競合的アンタゴニストと非競合的アンタゴニスト

競合的アンタゴニスト

競合的アンタゴニストはアゴニストの結合部位と可逆的に結合することで、アゴニストが受容体に結合しそのシグナルを伝達させる経路を阻害し、濃度-反応曲線を右方(高濃度側)にシフトさせるという特徴的な変化が見られる。

競合的アンタゴニストは代表的に抗高血圧薬などが挙げられる。これは内因性リガンドであるアドレナリンやノルアドレナリンと受容体上で拮抗し、その血管平滑筋収縮作用を妨げ、血圧を低下させる。

非競合的アンタゴニスト

非競合的アンタゴニストはアゴニストの結合部位とは別の部位(アロステリック部位)に結合することで、受容体の構造変化を起こす。そうするとアゴニストが結合しても受容体が活性化しないようになる。これをアロステリック作用と呼ぶ。

競合的アンタゴニストの場合は、アゴニストの方の用量を増やせば、その作用を打ち消すことができるが、非競合的アンタゴニストの場合はアゴニストの量をいくら増やしても作用を打ち消すことはできない。
したがって、競合的アゴニストと異なり濃度-反応曲線を容量軸方向にシフトさせることなく、アゴニストの最大反応そのものを低下させることができる。

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