上皮性腫瘍と非上皮性腫瘍

投稿日:

細胞の単クローン性増殖によって生じる腫瘍は、その増殖様式によって良性と悪性に分けることができるが、それとは別に発生母地による分類として、上皮性腫瘍(epithelial)か非上皮性腫瘍(non-epithelial)かに分けることができる。

上皮細胞とは、一般的に体の皮膚消化器、呼吸器、乳房、泌尿器などの臓器表面を覆う細胞を指し、そこにできた腫瘍を上皮性腫瘍と呼ぶ。一方、非上皮とは上皮細胞以外の体の組織、つまり筋肉、脂肪、骨・軟骨、血液などを指し、そこにできた腫瘍を非上皮性腫瘍と呼ぶ。

良性(benign) 悪性(malignant)
上皮性腫瘍 乳頭腫、腺腫、嚢胞腺腫 癌腫(扁平上皮癌、基底細胞癌、有棘細胞癌、腺癌、嚢胞腺癌、類内膜腺癌)
非上皮性腫瘍 線維腫、軟骨腫、脂肪腫、血管腫、リンパ管腫、平滑筋腫 肉腫(線維肉腫、軟骨肉腫、脂肪肉腫、血管肉腫、リンパ管肉腫、平滑筋肉腫)白血病、悪性リンパ腫
混合腫瘍 多形腺腫 悪性混合腫瘍、癌肉腫

補足:癌腫と肉腫

悪性腫瘍には、癌腫とつくものと肉腫とつくものがあり、おそらくなんとなくこれらを混合して覚えていた方もいるかと思うが、上記表を見れば、癌腫は悪性の上皮性腫瘍肉腫は悪性の非上皮性腫瘍を指す言葉であることが理解できるだろう(では癌とは医学的に何を指すのかというと、癌は癌腫と肉腫を総称した概念である)。

-病理学

Copyright© MEDY , 2018 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.