Trendelenburg(トレンデレンブルグ)試験

下肢静脈瘤は、何らかの原因によって下肢の静脈血の流れがうっ滞し、その部分が拡張や蛇行した状態です。先天性の原因の他に、表在静脈や穿通枝の弁不全による一次性静脈瘤と、深部静脈血栓症(DVT)に続発する二次性静脈瘤があります。

ここでは、表在静脈とは大・小伏在静脈、深部静脈とは大腿静脈、穿通枝とは表在静脈と深部静脈をつなぐバイパスを意味します。

Via:http://www.asagaya-inoue-iin.com/varix/

Trendelenburg試験とは、一次性静脈瘤が、伏在静脈または穿通枝においての弁不全が原因であることを理解するための検査といえます。

通常、患者が一次性静脈瘤の場合は、下肢を検者が挙上したときは、心臓に血液が還るため、表在静脈にある静脈瘤は虚脱しますね。

Trendelenburg試験では、そこから虚脱させた状態で大伏在静脈または大腿中央部を駆血帯で縛りながら圧迫し、その後、患者を起立させて静脈の拡張が生じるかを見ます。

そして、静脈瘤が生じなければ、圧迫部より低位に不全穿通枝はなく、圧迫を解除した直後に静脈瘤が拡張するならば、大伏在静脈弁不全と診断できます。

また、大腿中央部と膝下を駆血帯で縛って起立させ、膝下の駆血帯をはずした時に静脈瘤が拡張するのであれば、小伏在静脈における弁不全と結論付けることができます。

まとめると、

起立により、ただちに静脈瘤が見られる→不全穿通枝あり
大伏在静脈(大腿中央部)の圧迫を解除した直後に、静脈瘤が拡張→大伏在静脈に弁不全あり
大腿中央部と膝下を縛り、膝下の駆血帯を外した時に、静脈瘤が拡張→小伏在静脈に弁不全あり

なお、大伏在静脈の弁不全の存在を証明する理学的検査としては、Trendelenburgテストの他にPerthes試験がありますが、両者とも最近はあまり行われていません。

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