蛍光抗体法による代表的な核の染色パターンの覚え方

抗核抗体は、細胞の核成分に対する抗体であり、この抗体が陽性の場合には全身性エリテマトーデス(SLE)を中心とした膠原病ないし自己免疫疾患を考える必要があります。

抗核抗体の陽性がスクリーニングで確認された場合は、次に患者のもつ抗体が反応した核抗原が、核内にどのように分布しているかを蛍光抗体法によって調べることで、その染色パターンから、おおよその対応抗体を推測することができます。

・均質型(homogeneous pattern):核が均一に染まる
抗DNA-ヒストン抗体 → 全身性エリテマトーデス(SLE)、Sjögren症候群、強皮症(SSc)

・辺縁型(Peripheral pattern):核の辺縁が染まる
抗dsDNA抗体、抗ssDNA抗体 → 全身性エリテマトーデス(SLE)

・斑紋型(Speckled pattern):核内がまだらに染まる
抗Sm抗体 → 全身性エリテマトーデス(SLE)
抗U1-RNP抗体 → 混合性結合組織病(MCTD)
抗トポイソメラーゼⅠ抗体 → 強皮症(SSc)
抗Jo-1抗体 → 多発性筋炎/皮膚筋炎(PM/DM)
抗SS-A抗体、抗SS-B抗体 → Sjögren症候群

・核小体型(nucleolar pattern):核小体が染まる
抗核小体抗体 → 強皮症(SSc)

・散在斑紋型(discrete speckled pattern):セントロメアが染まる
抗セントロメア抗体 → 限局性強皮症(SSc)

均質型や辺縁型はSLEが代表的です。SLEはDNA-抗DNA抗体の抗原抗体複合体が組織のあらゆる場所に沈着して炎症を起こす疾患なので、核全体がのっぺり染まるイメージはだいたい想像できるでしょう。その他、斑紋型は抗原病のさまざまな疾患で見られること、核小体型や散在斑紋型は強皮症で見られることを暗記しておきましょう。

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