錐体外路の種類|網様体脊髄路、赤核脊髄路、前庭脊髄路...

投稿日:2017年1月3日 更新日:

錐体外路の種類|網様体脊髄路、赤核脊髄路、前庭脊髄路...錐体外路系は、アメリカの神経科医キニアー・ウィルソンの提唱した、脊髄前角細胞(運動繊維)を直接、間接的に制御する運動調節系の概念である。

錐体路が、随意運動に関する運動神経路であるのに対し、この錐体外路は不随意運動に関わる運動神経路である。
これに基づき、抗精神病薬の副作用として、ドパミンD2受容体の遮断などにより不随意運動が生じることを、錐体外路症状と呼ぶ。

錐体外路系には、次のような神経路が存在している。

網様体脊髄路

網様体脊髄路は系統発生学的に最も古く、重要な機能をもつ基礎的神経構造である。

脳幹にある網様体から散在する核から起こり、多くは同側の脊髄前索(橋網様体脊髄路)、側索(延髄網様体脊髄路)を下行している。
橋網様体脊髄路は非交差性で、延髄網様体脊髄路は交差性と非交差性が混じっている。

特に、γ運動ニューロンに接続し、筋肉の活動を調節することで歩行リズムの調節などを含む随意運動を円滑にさせている。

赤核脊髄路

ヒトでは、赤核脊髄路は発達が悪く、赤核から網様体への下行性繊維が多く、網様体を介して運動ニューロンに間接的に作用している。

四肢の遠位筋に関わる下行性伝導路で、屈筋には促進的に、伸筋や抗重力筋には抑制的に作用する働きがある。

前庭脊髄路

橋と延髄にある前庭神経外側核(ダイテルス核)から起こり、非交差性に同側の脊髄前索を下行し、前角の運動ニューロンに作用している。

小脳や半規管との連絡により、反射的な姿勢の保持に関与している。

視蓋脊髄路

中脳上丘から起こり、中脳被蓋で交差した後、内側縦束の前を通り、脊髄前索を下行して、頸髄の介在ニューロンを介して、前角の運動ニューロンを制御している。

視覚刺激に対する頸部の姿勢反射に関わり, 頭部の運動と眼球運動を協調的に働くように作用している。

内側縦束(MLF)

中脳や前庭神経核群と眼筋運動を支配する脳神経核(Ⅲ、Ⅳ、Ⅵ)とを連絡する神経路で、両眼視の運動調節に関係している。

ここが障害されると、一眼または両眼の眼球運動において内転障害が見られるMLF症候群という疾患になる。

-脳神経科

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