Broca(ブローカ)失語とWernicke(ウェルニッケ)失語

投稿日:2017年5月6日 更新日:

Broca(ブローカ)失語

Broca領域は、前頭葉の下前頭回後半部にある、言語を生成する大脳皮質の主要領域の1つです。この分野の機能を発見したフランスの神経外科医Paul Brocaの名前がつけられています。

音声と言語処理は、脳の複雑な役割であり、その役割を担う脳の領域はいくつかあります。Broca領域は、発話を通じて私たちの考えを他者に正確に伝えるために存在しています。それはまた、言語理解にも関わっています。Broca領域は、弓状束と呼ばれる一群の神経線維束を介して、Wernicke領域として知られる脳の別の言語領域を連絡しています。

Broca領域の障害によって起こる発語や書字不能をBroca失語と呼びます。Broca失語の患者の発話は、文法的に正しいものではなく、ゆっくりで、単純な言葉であることが特徴です。患者は言語を理解していますが、口頭で意見を明確にして伝えるのが困難になります

Wernicke(ウェルニッケ)失語

一方、側頭葉の上側頭回後上部に位置するWernicke領域は、記述言語と口頭言語の2つを処理しています。この領域が障害されれば、言語音の理解や、文字の理解(失読症)が困難になります。また自分の発する言語も理解することもできません(感覚失語)。

また、Broca領域とWernicke領域を接続する神経線維の損傷は、伝導性失語症と呼ばれる状態を起こします。この患者は、基本的に言語理解も正確で構音も良好ですが、復唱が難しいです。また、えんぴつ→えんぺつ、ねこ→なこ、など五十音での言い間違い(音節性錯誤)が見られます。

-脳神経科

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