酸素解離曲線が右方偏移する原因

酸素解離曲線とは、ヘモグロビンの酸素(O2)との結合率酸素分圧の関係を表しています。一般に、酸素分圧の高いところではヘモグロビンとO2の結合率が高くなり(つまり酸素を離しにくい)、酸素分圧の低いところではヘモグロビンとO2の結合率は低くなります(つまり酸素を離しやすい)。

酸素解離曲線

酸素解離曲線が右に偏移する、つまりヘモグロビンと酸素の親和性が低下する原因は一つ、組織においての酸素需要が亢進していることが考えられます。

どのような条件で酸素需要が亢進するかというと、主に以下の4つです。

①PaCO2の上昇
②pHの低下(アシデミア)
③体温の上昇(たくさん運動すると酸素需要が上がります)
④2.3-DPGの上昇

2.3-DPG(ジホスホグリセレート)とは、嫌気性代謝によって生成される物質のことで、これはO2よりヘモグロビンとの親和性が高いため、これが上昇することによって組織における酸素の放出が調整されています。チアノーゼ性先天性心疾患うっ血性心不全などでの低酸素血症の評価に有用とされる指標です。

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