JCS(Japan Coma Scale)とGCS (Glasgow Come Scale)

投稿日:2017年9月23日 更新日:

JCS(Japan Coma Scale)とGCS (Glasgow Come Scale)JCS(Japan Coma Scale)とGCS (Glasgow Come Scale)は、患者の意識障害の程度を正確に客観的に医療従事者間で共有するための指標として汎用されている指標である。

その名の通り、GCS (Glasgow Come Scale)は国際標準の指標であるのに対し、JCS(Japan Coma Scale)は日本で考案され、評価基準が分かりやすいため日本では広く普及している。

脈拍や呼吸数など客観的な評価基準があるが、これらのスコアも意識障害の緊急度・重症度の判断の第1段階として用いられる。

GCSは「開眼(E)、言語(V)、運動反応(M)」の3項目から成り、JCSよりも細かく評価できるため、JCSの欠点である意識レベルの評価の評価者間のばらつきがないが、その一方で、スコア3~15まで、120通りの組み合わせがあり、測定に時間がかかること一項目でも評価できなければ重症度が点数化できないなどの欠点もある。

そのため日本では、このJCSにGCSの要素を組み込んだECS(Emergency Coma Scale)も用いられるようになっている。

JCS(Japan Coma Scale)

JCSは覚醒の程度によって、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの3段階に大きく分かれ、それをさらに3段階に分ける。そのため、9段階になっており、3-3-9方式と呼ばれることもある。
点数は「Ⅲ-100」などと記述され、意識清明であれば「0」となる。

Ⅰ:刺激しないでも覚醒(一桁)
1 見当識は保たれている
2 見当識障害がある
3 自分の名前、生年月日が言えない
Ⅱ:刺激をすると覚醒(二桁)
10 普通の呼びかけで容易に開眼
20 大声で呼びかけたり、強く揺すると開眼
30 痛み刺激と、強い呼びかけでなんとか開眼
Ⅲ:刺激しても覚醒しない(三桁)
100 痛み刺激に対して、払いのける動作あり
200 痛み刺激で、微動。あるいは少し顔をしかめる
300 痛み刺激に対して、全く反応しない

GCS (Glasgow Come Scale)

GCSとは開眼(E)、言語(V)、運動反応(M)の3項目を4点、5点、6点満点で評価し、意識レベルを決定する指標である。最低点が3点(すべて1点)、最高点が15点である。ただし、重症度を評価するには合計点だけではなく、3つの項目の内訳を見ることも重要である。

また、気管挿管、重度の顔面/目の腫れや損傷があれば、目や口頭の反応を確認することが困難なため、この場合、修飾子を付けてスコアを1に設定する。たとえば、チューブをつけていれば、V1t(t=tube)、閉眼して確認できなければE1c(c=close)である。

E:開眼機能(Eye opening)
4 自発的に開眼(Spontaneous)
3 声をかけると開眼(To speech)
2 疼痛刺激により開眼(To pain)
1 全く開眼せず(No response)
V:言語反応(Verval response)
5 見当識あり(Normal)
4 混乱した会話(Disoriented)
3 支離滅裂な単語(Incoherent words)
2 理解不能の音声(Only sounds)
1 発語せず(No words)
M:運動反応(Motor response)
6 命令に従う(Normal)
5 疼痛刺激を払いのける(Localizes pain)
4 疼痛に対しての逃避反応あり(Withdrawal from pain)
3 疼痛に対して除皮質硬直(Flexion to pain)
2 疼痛に対して除脳硬直(Extension to pain)
1 全く動かない(No motor)

-救急

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