前立腺肥大症と前立腺癌

投稿日:2017年1月14日 更新日:

  前立腺肥大症 前立腺癌
疫学 50歳以上の男性
好発部位 尿道周囲線の移行域 尿道から離れた辺縁域
症状 夜間頻尿、次第に排尿障害で残尿感
放置すると奇異性尿失禁、尿閉、腎機能障害
初期は無症状、進行すると血尿・排尿障害
骨転移で骨痛
検査 排尿日誌、直腸指診、経直腸エコー
必要に応じ、針生検で前立腺癌を否定
針生検、PSA↑↑
直腸指診で、硬結・結節を触知
治療 α1ブロッカー、5α還元酵素阻害薬、抗男性ホルモン薬
薬物治療に効果が見られない場合は、経尿道的前立腺切除術(TUR-P)
転移がなければ、全摘出&放射線(密封小線源治療)
ホルモン療法(抗男性ホルモン療法、GnRHアゴニスト)

腫瘍マーカーであるPSAは前立腺癌に特異的で、基準値(4.0ng/ml)より大きく上昇していれば前立腺癌がほぼ確定的(前立腺肥大ではたまに上がる程度)。

前立腺肥大と前立腺癌は発生場所が異なるため、通常あまり前立腺肥大から前立腺癌へ移行するケースは少ないと考えられる。

前立腺癌は、見つかればなるべく早期に(前立腺に限局している場合)前立腺全摘出または放射線治療を行い根治を図る。放射線の晩期障害として性機能障害が見られることもある。

前立腺肥大では症状があっても患者が日常生活に特に不便を感じていなければ治療は不要である。治療の場合は、内視鏡を尿道から入れて、電気メスやレーザーで切除する。出血も少なく、日帰りで帰ることも可能なことからこれらの治療を選択する患者も多い。

動画:前立腺肥大症に対してTUR-P

-腎泌尿器科

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