高Ca血症を引き起こす原因

投稿日:2017年1月19日 更新日:

PTH、PTH関連蛋白産生過剰 原発性副甲状腺機能亢進症、PTHrP産生腫瘍、異所性PTH産生腫瘍など
VitD受容体シグナル経路の亢進 ビタミンD3製剤の過剰服用
活性型ビタミンDの過剰産生→悪性リンパ腫、肉芽腫疾患など
骨吸収亢進 多発性骨髄腫、癌の骨転移など
尿細管Ca再吸収の亢進 サイアザイド系利尿薬の副作用

血中Caの値が正常値の最大12mg/dlを超えると、多飲多尿、元気消失、嘔吐、便秘、衰弱、せん妄などを症状とする高Ca血症をきたす。また、Caは集合管におけるバソプレシンの受容体結合を阻害するため、腎性尿崩症となる。

PTH(パラトルモン)は骨吸収を促して、血中Caを上昇させるホルモンであり、原発性副甲状腺機能亢進症や慢性腎不全に伴う続発性副甲状腺機能亢進症などにより、PTHが上昇するとCa値も上昇する。

ビタミンDは以下の機序により、血中のCa濃度を上昇させる作用がある。

  1. 腸からのCaの吸収を高める
  2. 腎臓の働きによりCaの尿への移動を抑制する
  3. 骨吸収を高める

骨吸収を促す疾患には他にも多発性骨髄腫、甲状腺機能亢進症、癌の骨転移などが上げられる。

薬剤性では、サイアザイド系利尿薬(スピロノラクトン)は遠位尿細管で、Na・Cl-の再吸収を抑制し、その代償として近位尿細管でのCaの再吸収を促進させる作用がある。このとき同時にK濃度を低下させるため、長期の服用による副作用で、四肢の筋力麻痺、倦怠感、多飲・多尿を及ぼすことがある。

-症候, 腎泌尿器科

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